構成及び用途：パレット輸送型の2－ステーションのトランスファーマシンで、第一工程（Ａ機）及び第二工程（Ｂ機）の2台により構成されています。バルブハウジングのバルブ穴を効率よく加工します。
前工程―鋳物素材で外側6面加工
本工程―ドリル、リーマ加工（ホーニング仕上げ前工程）

１．高精度、高能率加工を行います。
　　多くの実績を有するコンパクトで剛性の高いドラム型ターレットヘッドを対向式に配置し、その中央部にはクロススライド上に取り付けられた治具ステーションが位置しています。このクロススライドの位置決めはサーボモータにより行われます。
　　Ａ機：３割出しターレッドヘッド対向配置
　　　　　 中央部クロススライド上に取り付けられた治具ステーションを配置
　　Ｂ機：右側　２割出しターレットヘッド及びボーリングヘッドを配置
左側　２割出しターレットヘッド及びボーリングヘッドを配置し
　　　　　　　　これらはサーボモータにより駆動されるクロススライド上に取り付けられています。
　　　　中央部　クロススライド上に取り付けられた治具ステーションを配置
２．加工物搬送装置は作業効率を向上させます。
　　ローディング、アンローディングテーブル、判別ステーション、パレット搬送装置、パレット移載装置を持ち、パレットに対する加工物のクランプ、アンクランプ作業以外は全て自動にて行いますので、重量加工物(約80 kg)にも関わらず、作業効率の向上が出来ました。パレットのシムプレート交換のみにより6種類の加工物の生産に容易に対応します。
３．切削油装置及びスプラシュガードは加工条件の安定と作業環境を配慮しています。
　　切削油装置　2系統方式　高圧　30 kg/cm3　スピンドルスルー用
　　　　　　　　　　　　　 低圧　5 kg/cm3　 切粉流し用
　　　　　　　　フィルター　3μ　切削油音調装置付仕様
　　スプラシュガードは油漏れ対策に充分注意を払った設計で、ミストコレクター及び消火装置が装備されています。